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2014年9月20日 16:55
こんにちは横浜市金沢区の肩こり・成瀬整骨院のスタッフです。4類感染症、レプトスピラ症(ワイル症候群など)について以下参考として引用します。
今日の治療方針
私はこう治療している
総編集 山口 敬 北原光夫 福井次矢
TODAY'S THERAPY 2010 医学書院より引用
4類感染症
レプトスピラ症(ワイル症候群など)
leptospirosis(Weil's syndrome and others)
古川恵一 聖路加国際病因・感染症内科部長(東京)
病態と診断
レプトスピラ症は、スピロヘータのLeptospira interrogansによる人畜共通感染症で、東南アジア、中南米など熱帯、亜熱帯地域に多くみられる。輸入感染症例もある。2000年にボルネオで密林の川を泳いでいた競技者158人中44%が発症した。本邦では2007年に31例が報告された。沖縄の河川などでの感染例が約半数を占め、全国から散発例があり、水害の後に愛媛、宮崎で発生した例や、東京都でネズミのいる家屋住者や、ドブネズミのいる下水道での作業者の発生例がある。感染したネズミや犬、馬、豚の尿にレプトスピラが排泄され、河、池、土壌が汚染され、傷のある皮膚、粘膜との接触により侵入して人に感染する。
重症型(10%)はワイル病と呼ばれ、黄疸、出血、腎不全を伴う。臨床症状は、平均10日(2-26日)の潜伏期の後、急に発熱、悪寒、筋肉痛、頭痛を呈し(75%-100%)、吐き気、嘔吐、下痢(50%)、咳などを来す。身体所見では、重症型で黄疸(93%)、結膜充血(62%)、筋肉圧痛(92%)肝腫大(50%)、脾腫、皮膚出血斑などの出血症状(70%)、腎腫大、リンパ節腫大などがみられる。合併症として無菌性髄膜炎(50-85%)、急性腎不全、肺出血、ARDS(acute respiratory distress syndrome)、横紋筋融解症、心筋炎、ぶどう膜炎などがある。検査所見は、末梢血白血球数10.00/μL以下が多い。肝障害(40%)、CRP上昇(50%)、腎障害、尿蛋白、白血球尿などもみられる。
診断は、国立感染症研究所などに血液、尿、髄液などの培養、PCR、血清抗体検査を依頼する。鑑別すべき疾患にはツツガムシ病、マラリア、腸チフスなどがある。予後は全体の90%は軽症ないし中等症で自然に治癒しうる。重症型の死亡率は4-52%である。
治療方針
抗菌薬治療と全身的な管理(輸液など)を行う。
比較的軽症例
処方例 下記のいずれかを用いる。
1)ビブラマイシン錠(100mg)、またはミノマイシン錠(100mg)2錠 分2
2)パセトシンカプセル(250mg)8カプセル 分4
中等症-重症例
処方例 下記のいずれかを用いる。
1)ビクシリン注(1g)1回1g 1日4回 点滴静注
2)ペニシリンGカリウム注 1回150万-200万単位 1日4回 点滴静注
3)ロセフィン注(1g)1回1g 1日1回 点滴静注
治療期間は7日間、重症例は14日間である。
感染予防
流行地で曝露されるリスクがある場合、下記を投与する。
処方例
ビブラマイシン錠(50・100mg)200mg 分1 週1回
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2014年9月19日 16:53
こんにちは横浜市金沢区の変形性膝関節症・成瀬整骨院のスタッフです。4類感染症、レジオネラ症(在郷軍人症)の治療方針について以下参考として引用します。
今日の治療方針
私はこう治療している
総編集 山口 敬 北原光夫 福井次矢
TODAY'S THERAPY 2010 医学書院より引用
4類感染症
レジオネラ症(在郷軍人症)
legionellosis(Legionnaires'disease)
比嘉 太 琉球大学大学院講師・感染病態制御学講座分子病態感染症学分野
治療方針
レジオネラは細胞内増殖菌であり、マクロファージなどの細胞質内で増殖する。したがって、治療薬はヒト細胞内への移行性が良好で細胞内抗菌活性が高いキノロン系薬やマクラロイド系薬を中心に用いる。レジオネラ症は重症化する蛍光が強いので、原則として入院加療のうえ、静注薬への変更が可能である。処方例の一例を示す。
中等症-重症例
処方例1)を用いる、または2)3)を併用する。
1)シプロキサン注 1回300mg 1日2回 点滴静注
2)エリスロシン注 1日500mg 1日3-4回 点滴静注
3)リファジンカプセル(150mg)3-4カプセル 分1
投与量は患者の病態に応じて増減する。全身状態が改善したら経口薬に変更可能である。
軽症例、経口薬への変更例
処方例 下記のいずれかまたは併用する。
1)クラビット錠(500mg)1錠 分1
2)アベロックス錠(400mg)1錠 分1
3)クラリス錠(200mg)2錠 分2
キノロン系薬(クラビット、アベロックス、シプロキサン)は2週間の投与、マクラロイド系(クラリス、エリスロシン)では3週間の治療期間を標準とし、病態に応じて投与期間を延長する。なお、マクラロイド系薬、キノロン系薬、リファンピシン(リファジン)の使用の際には他剤との相互作用に留意する。
患者説明のポイント
・レジオネラ症は4類感染症に分類され、診断した医師は保健所に報告する義務がある。
・本症は急激に悪化し、予後不良の場合がある。
看護・介護のポイント
・本症にはヒト-ヒト間感染は認められていないので、患者ケアでは標準予防策を遵守す
る。
・院内発症が認められた場合には感染源の探索と対策が必要である。
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2014年9月18日 16:51
こんにちは横浜市金沢区の骨盤矯正・成瀬整骨院のスタッフです。4類感染症、レジオネラ症(在郷軍人症)について以下参考として引用します。
今日の治療方針
私はこう治療している
総編集 山口 敬 北原光夫 福井次矢
TODAY'S THERAPY 2010 医学書院より引用
4類感染症
レジオネラ症(在郷軍人症)
legionellosis(Legionnaires'disease)
比嘉 太 琉球大学大学院講師・感染病態制御学講座分子病態感染症学分野
病態と感染
レジオネラは元来土壌細菌の1つであるが、人工の水環境中にも広く分布し、ビル冷却塔水、給湯系、(循環式)入浴施設などが本菌によって高度に汚染され感染源となりうる。これまでも徹底的な感染源対策が実施されてきたが、近年に本におけるレジオネラ症の報告が急激に増加している。背景には診断法の進歩とともに、今なお困難な感染源制御があるものと推測される。
レジオネラ症の潜伏期間は2-10日間で、突然の高熱や呼吸器症状で発症する。ポンティアック熱は突熱、頭痛、筋肉痛などの症状を呈するが、一般に重症化しない病態を指す。多くのレジオネラ症は肺炎型(在郷軍人病)として判断される。肺炎型の臨床症状に疾患特有のものはないが、消化器症状、中枢神経症状、CRP高値、低ナトリウム血症、などを認めることが多い。胸部X線像では大葉性肺炎や多発性病変を呈することが多く、ときに胸水の合併が認められる。急速に進行する肺炎例やβラクタム系薬が無効例では本症を鑑別診断に挙げ、診断と治療を進める。
本症の診断には、①臨床検体からの菌の分離培養、②レジオネラ菌体あるいは特異的DNAの検出、③血清抗体価測定(ペア血清を用いることが望ましい)、④尿中抗原検査、が用いられる。特に、レジオネラ菌の分離培養が診断のゴールドスタンダードである。免疫クロマトグラフィによる尿中抗原検査は簡便かつ特異的で有効性が高く、近年汎用されている。ただし、レジオネラ症全体の1/3を占めるといわれるLegionella pneumophila血清群1以外のレジオネラ症は検出できない点に留意する。
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2014年9月17日 16:49
こんにちは横浜市金沢区の腰痛・成瀬整骨院のスタッフです。4類感染症、発疹チフスの治療方針について以下参考として引用します。
今日の治療方針
私はこう治療している
総編集 山口 敬 北原光夫 福井次矢
TODAY'S THERAPY 2010 医学書院より引用
4類感染症
発疹チフス
epidemic typhus(louse-borne typhus)
三笠圭一 奈良県立医科大学教授・感染症センター
治療方針
テトラサイクリン系抗菌薬やクロラムフェニコールが有効で1-4日で解熱する。重症の場合、輸液による水・電解質のバランスの是正や全身管理が重要である。
処方例 下記のいずれかを用いる。
1)ミノマイシンカプセル(100mg)2カプセル 分2 7日間
2)ビブラマイシン錠(100mg)2錠 分2 7日間
3)ミノマイシン注(100mg)1回100mg 1日2回 点滴静注 7日間
4)クロロマイセチン錠(250mg)8錠 分4 7日間
予防は、一般的にはシラミの媒介によりヒトへ感染するので、シラミ駆除が第1の対策である。また、衣類などの加熱消毒(70℃、30分加熱で死滅)も必要である。今後、流行地などへの海外旅行者による輸入感染症としての注意が必要であり、早期診断治療により死亡を防げるので本症に対する知識が必要である。
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2014年9月16日 16:47
こんにちは横浜市金沢区の肩こり・成瀬整骨院のスタッフです。4類感染症、発疹チフスについて以下参考として引用します。
今日の治療方針
私はこう治療している
総編集 山口 敬 北原光夫 福井次矢
TODAY'S THERAPY 2010 医学書院より引用
4類感染症
発疹チフス
epidemic typhus(louse-borne typhus)
三笠圭一 奈良県立医科大学教授・感染症センター
病態と診断
病原体は、リケッチア属チフス群に属するRickettsia prowazekiiである。コロモジラミの刺咬により、糞中や体液に含まれる本菌が傷や刺咬部位から侵入する。また、感染シラミの糞便を吸入したときに感染することもある。患者の解熱後2-3日(第1病週)までに吸血したシラミに本菌が伝播する。ヒト-ヒト感染はない。本邦では1946年に約3万人の患者が発生し、その後、1957年の1例を最後に現在では発生はない。しかし、海外では現在でも中南米やアフリカ、アジアの山岳地帯、中国北部、ロシアなどで発生し、輸入感染症として注意が必要である。
臨床症状は1-2週間の潜伏期を経て、悪寒、頭痛、背部痛、筋肉痛などを伴う突然の発熱で発症する。発熱は39-41℃に達し稽留する。顔面紅潮や結膜充血がみられる。発熱から5日目ごろに発疹が出現する。圧迫により褐色する淡紅色の発疹が体幹上部から顔面、手掌、足底を除く全身に広がる。重症例では出血性となり赤褐色になる。精神症状た、血圧低下、激しい頭痛、意識障害を伴いショック状態になることもある。本症の再発例はBrill-Zinsser病といい、初感染以来組織に潜伏していた本菌により数か月から数年経過した後に発症する。この場合は、発疹チフスの流行地での住居暦や既往歴が参考になる。
診断は、臨床的には発熱、強度の頭痛、発疹が3主徴である。鑑別診断として、発疹熱などのその他のリケッチア感染症、腸チフス、パラチフス、マラリア、デング熱との鑑別が必要である。一般検査では、肝機能障害や蛋白尿、貧血に加え、リンパ球の増加がみられる。確定診断は、血液や組織から本菌の証明を行う。その他、血清診断としてはワイル・フェリックス反応、間接蛍光抗体法(IFA)が用いられている。
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